銀座一等地に公園を
建築探訪_2
Ginza Sony Park
旧ソニービル跡地に期間限定でできた公園。
銀座という超高密度の地域、しかも数寄屋橋交差点の角地という一等地を公園にするなんて。
入ってみると銀座とは思えない緑に囲まれた空間が広がり、銀座ではなかなか味わえない時間を過ごせます。
一筆書きのように繋がった植え込み脇のコンクリートの立ち上がりはどこにでも座ることができ、自分のお気に入りの場所を探せます。
この数寄屋橋交差点の角地に高層建築がなくなったことでHERMESのガラスブロックでできたファサードが現れています。
元々あった建物のはずなのに、周りの建物が変わったことで今までにない見え方が生まれていて面白いです。
写真は隣地に建つHERMESのビルの照明が点いている時と点いていない時の比較です。
2020年以降はここに新ソニービルが建設されていくので
HERMESがこんな風に見れるのも2020年までかもしれませんね。
2020年秋までの期間限定なので銀座に立ち寄った際はぜひ訪れてみてください!
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自然と人をつなぐもの
好きな家具スケッチ_3
藤井慎介さんの「繋がっていくもの」
木工作家の藤井慎介さんの作品であるこちらの椅子、曲面が本当に美しい。
自分のスケッチでは表現しきれてないのがもどかしい。ぜひ調べて下さい!笑
不思議な形ですが人の手で作られたはずなのに人工物とは思えず、むしろ自然な形状のように見え、個人的にはこの作品は自然と人を繋いでいるように思います。が、正解はわかりません。
テレビで藤井慎介さんのことを始めて知った時、これほどのものを生み出せる人がいるのか!と心が踊り、すぐに展示会を見に行きました。
実際に自分の目で見るとやはり心を惹かれるものがあり、気づいたら藤井さんの作品を見ながら1時間近く固まってました。
今回スケッチをしてみて、スケッチに現れる曲線もとても好きな形状だな、とも感じ、私は学生の頃の設計課題等でよく曲面を使っていたのですが、また曲面を押し出した設計を考えたくなりました。
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大らかな空間と空気を持つお寺
建築探訪_1 慈光院(奈良)
奈良駅から車で30〜40分ほどに位置する、住宅地の中にある小高い丘の上の寺院です。
家具に関係ないのでは?
、、、たしかに直接的にはありません。
ですが、とても「座ること」について考え抜かれた建築です。
そもそも、「座る」という行為に対して「椅子座」と「床座」があります。
現在私たちは家や学校、会社で椅子に座る機会が多いですが、椅子は西洋から入ってきた文化です。
その「椅子座」という文化が入ってくるまで、日本では床に座る「床座」が主流であり、この慈光院は「床座」についてよく考えられた建築なのです。
写真はお座敷に座った時に撮った写真ですが、この視点の高さからだと
松の植え込み、生垣、向かいの山
と近景から遠景まで取り込んだ景色が広がります。
こういった手法は借景といいますが、この建築ではその景色を建物の軒と縁側、柱というフレームで切り取られ、一枚の絵のようになっています。
このお座敷に座ると日々違う絵が眼前に広がります。
椅子という座るための家具はないですが、この慈光院は座るという家具スケールの人間の動きを考えて作られた家具的な側面のある建築だと思います。
これも家具と建築の一つの答えなのかもしれませんね。
〜あとがき〜
この慈光院ではお座敷にてご住職にお茶を振舞っていただけました。(あらかじめ要予約?)
その際、座布団に正座をして待っていたら
「そんな堅苦しい格好ではなく、足を崩して下さい。ここで肩肘張らずくつろいで過ごして下さい。」と言われました。
「形式にこだわらず、ただお茶を飲んでお話しして、ゆったり過ごせばいい。それがきっと本来のお茶の楽しみ方です。」と。
中心地から少し離れたところに位置する、というのもあり、とても大らかな空気を感じました。
また何度でも訪れたい建築です。
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おもちゃみたいに組立てる棚の作り方
DIY家具_1
1年後に引っ越す予定がある時に制作した棚です。
引っ越しの時、棚って意外とかさばってしまい、かさばらないよう分解すると組立てるのがめんどくさい。
そんなことを考えて、おもちゃを組立てるみたいに簡単に組立て・分解できる棚を作ろう!
と制作しました。
側板はMDFで棚板を挿入する隙間を設けて作成し、
棚板となるSPF材をMDFの隙間に挿入して完成。
積み木やレゴみたいな感覚で作れて、シンプルだけど楽しい家具に仕上がりました。
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空きが作る空間の可能性
スケッチから考える家具_2
中村好文氏設計の「10cmの空」
中村好文氏は家具デザインも行う建築家で、とても尊敬している方です。
今回スケッチした家具はふと、とある雑誌を読んだ際に見つけた作品です。
様々な作家が「10cm」をテーマにそれぞれのジャンルで作品を作っていて、その中の一つがこの「10cmの空(くう)」でした。
大きなウォールナットの箱の中に
それぞれ形の違うメープルの箱を入れていくとできる10cmの空っぽの空間
10cmのものを作るのではなく、空っぽの空間を作るという発想に驚き、すぐにこの雑誌を買いました。
もし私がこの棚を使うなら、空っぽの空間に毎日違うものを置いて楽しみたい。
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自然と人とをつなぐ建築と家具
スケッチから考える家具_1
好きな家具のある空間についてスケッチをして考えていきます。
第1弾は吉村順三氏設計の山中湖の山荘
リビングにあるソファ
先のブログ記事でも書きましたが、
普段建築設計の仕事をしている中で、建築と家具を別々に扱われているように感じることがよくあります。
建築と家具、どちらも生活を豊かにするためのものであり、一緒に考えられればきっと豊かな空間ができるはず。
山中湖の山荘は建築と家具を一体に考えられていると感じる建築の一つです。
隣の部屋には和室があり、リビングよりフロアレベルが高いのだが、その段差をつなぐようにソファが配置されている。
これによりソファに座っている人も和室に座っている人もお互いを感じつつ、リビングの大開口から外の自然を感じられる。
こんな空間を作ってみたい。
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ブログ始めました!
はじめまして、カドマルです。
「身の周りの家具を全て自分でつくること」
を目標に家具について考え、作っています。
そんな中で日々家具について考えたこと、作った家具についてなどを綴っていこうと思います。
そもそも、なぜ家具なのか、について。
まあ単純に「家具が好きだから」ではありますが、
「建築と家具について考えていきたい!」というのが大元にあります。
私は大学・大学院と建築を学び、現在は建築設計事務所にて働いてきて、「建築」という言葉はかなり広い意味を持っているように思っています。
建築士が高層ビルを建てるのも「建築」であり、実家で父親がDIYで階段の手すりを直すのも「建築」、といったように。
そして、そもそも建築とは人の生活を豊かにするものであり、家具も同様に生活を豊かにするものです。
それであれば家具だって建築であり、建築も家具なのかもしれない。分けられるものではないはずです。
ですが建築と家具は分けて考えられることが多いように思います。
実際に建築設計の仕事において、私は福祉施設の設計を主に行ってますが、特にある程度の規模の建物となると建築と家具を分けて考えるのが当たり前のような風潮を感じます。
建築も家具も人に使われ、人の生活を豊かにするもの。
だからこそ分けずに考えればより豊かな生活が生まれるはず!
そのため、建築を学び、建築設計の仕事をしている私が家具について建築と合わせて考えることでその2つが合わさることでできる豊かさへのとっかかりができたらいいなと思っています。
あと猫が大好きでいつか猫と暮らしたいので猫と家具、建築についても書いていくかもです(^^)
長文となりましたが、どうぞよろしくお願いします!
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